カラスバト

 

皆さん、こんにちは。

学芸員の金城です。

 

 

先日、国頭村にある環境省の施設「ウフギー自然館」の

屋根掃除(という名目の植物採集)をしていたら‥

 

f:id:yamamizuh:20190203145049j:plain

▲こ、これは‥!!

 

 

ドラゴンフルーツが芽を出していました!

鳥かコウモリでしょうか‥こんな隙間でいけるのね。

こんなところでも生きていけるなんて、植物は本当にたくましいです(^-^)

 

 

さて、皆様。

そしてT高校のF門くん(質問ありがとう!)

 

カラスバト」って見たことありますか?

 

私も鳴声だけしか聞いたことがないのですが、

「ウッウ~、ウッウ~」と低い太い声で鳴くハトです。

私が聞いたときは夕方でした。

 

見た目はどんな感じかというと‥

 

f:id:yamamizuh:20190129171508j:plain

▲ちらりとのぞく光沢がオシャレ?なハトです

 

カラスバト(ハト目ハト科/Columba janthina janthina Temminck

 ・体長:全長約40cm

 ・分布:伊豆諸島から紀伊半島までの本州太平洋岸の海岸部とその付属島嶼

     九州の海岸部とその付属島嶼隠岐、津島、屋久島、口之永良部島

     薩南諸島沖縄諸島に分布(佐渡・四国・五島列島男女群島・種

     子島からも記録がある)

 ・形態:全身が黒色、頭から後頸部・頸部から胸にかけて紫や緑色がかる金属

     光沢がある。くちばしは暗青色、脚は暗赤色である

 ・生態:海岸近くや付属島嶼広葉樹林と潅木林に生息。食物はほとんど植物

     食でシイ・タブ・ツバキとその他の常緑広葉樹の堅果を好む

 (沖縄県レッドデータブック第3版・動物編より)

 

名前の由来はモチロン黒い見た目!

伊豆諸島では鳴声から「ウシバト」とも呼ばれるようです。

(やんばる野生生物保護センターの佐藤さんより)

 

結構広い範囲で分布している、この真っ黒なハト。

範囲とは裏腹に生息数は多くなく、

沖縄県レッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」

環境省レッドデータブックでは「準絶滅危惧」

そして「国の天然記念物」に指定されています。

 

ちなみに沖縄にしかいなかった「リュウキュウカラスバト」は

1904年に絶滅してしまいました‥。

 

様々な病気の治療薬が生き物の成分から得られるように、

1つの種が絶滅することは今後大きな足かせとなって

私たちに返ってくる可能性が大いにあります。

 

そして絶滅した生き物が再びよみがえることはありません。

近年起こっている動植物たちの絶滅は、私たち人間の活動によるものが殆ど。

しかし今生きている動植物を絶滅させないように働きかけられるのも、

また私たち人間にしかできないことです。

 

できることから1つずつ!

 

★動植物は飼うなら責任をもって最後まで育てる(外来種対策)

★やんばるをドライブする時は低速で(ロードキル防止)

★やんばるの貴重な動植物を持って帰らない(密猟)

 

これを皆が守るだけでとても良い環境になっていくと思います。

ぜひ、ご協力をお願いします(^^)

2年に1度のアイツ

1月なのに寒くない。12月はまだクーラーを使う。

そう、それが沖縄です。


こんにちは、学芸員の金城です。

全然お正月を迎えたのに、暑いせいでお正月気分が全くありません。

ですが、年度末の忙しさは無慈悲にせまってきます。


12月の暑い日、

珍しく排水溝の掃除をしていた金城。

これは運命だったのかもしれません。


会いたかった虫に会えましたー!


f:id:yamamizuh:20190104165346j:image

▲そう、ケブカコフキコガネ


この子はオスでした(触角はたたまれています)

隔年発生なため、会える年と会えない年があるコガネムシ


体全体を覆う毛が可愛い。特に胸毛はボーボー笑

この子は動きもゆっくりでより可愛い(どうやらおねむの様子)



哺乳類も鳥類も爬虫類も両生類も好きですが、

昆虫類もやっぱり可愛い。



f:id:yamamizuh:20190104165340j:image

▲名残惜しいですが、さよならしました‥また2年後!



冬も楽しいやんばるの自然。

この機会にぜひ遊びに来てください(^-^)

初めましてのゴキブリ

水槽の掃除をしていると、

見かけない模様のゴキブリがいました。


図鑑を探してもピンと来ず。

ネットで検索してもありすぎて探せず。


助けて!Tねさ~ん(沖縄市郷土博物館の学芸員

ということで、教えて貰いました★


f:id:yamamizuh:20180523125901j:image

▲アミメヒラタゴキブリ‥というそうです


【分類】 ゴキブリ目 チャバネゴキブリ

【学名】 Onychostylus notulatus

【分布・生態】 沖縄・八重山諸島~マレーシアに分布。林の中の樹の、葉の間に住む。すばやくよく飛ぶ。


これは中齢期以降の幼虫のようです。

このゴキさんは脱皮して成虫になります。


成虫はまだ実物をみたことがありませんが、

細長い姿で羽が網目になっており、背板に模様があるそうです。



ワモン&コワモンじゃなければ平気な金城さん。

夏になったら探してみようっと!

写真展開催中です!

本日はムーチーの日ですね。

私の実家でもムーチー(鬼餅)を作るそうなので、仕事終わりが楽しみです(^_^)v毎年食べるだけ(笑)

さて、当館ホームページのお知らせにもありますが、今月8日(火)より2月15日(金)まで

「やんばる写真展2018」の移動展を開催しております♪

東村にいらした際にはぜひ、お立ち寄りください(*^_^*)

f:id:yamamizuh:20190113153330j:image


尚子

あけましておめでとうございます★2019

あけまして おめでとうございます。

本年も東村立山と水の生活博物館をよろしくお願いします!


f:id:yamamizuh:20181218111044j:image

▲今年はコンスケの干支ですね~


f:id:yamamizuh:20181218111142j:image

▲のんきな顔したおじいちゃんです


f:id:yamamizuh:20181218111216j:image

▲私(金城)を見ると餌がもらえると思うようです(^-^;)



皆さんにとって良い1年になりますよーに★

ヘビ類今年最後のお食事★

年末にハツカネズミの差し入れがありました(^_^)ありがとうございました。

1人(ヘビ)?一匹づつです。

アカマタちゃん。隠すように食べてます。

f:id:yamamizuh:20181227110305j:image

ヒメハブちゃんは、入れてすぐに飛びついていました。

f:id:yamamizuh:20181227105943j:image

銀ハブちゃんも、入れてすぐにガブっ。

f:id:yamamizuh:20181227105912j:image

ホンハブちゃんは、一度アタックして人の気配が消えてからゆっくり食べ始めていました。

f:id:yamamizuh:20181227105840j:image

ヘビさんたち今年も一年、ありがとうとお疲れ様でした(^_^)v

本年もたくさんのお客様にお会いできて、充実した楽しい毎日でした。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

スタッフ一同より。

!!!!

こんにちは、学芸員の金城です。


夏休みに行われた写真展の写真家・熊井さんから

譲って貰ったカニたちのお世話をしているのですが。



お昼にご飯をあげようとしたらですよ!!!


f:id:yamamizuh:20181223135527j:image

▲2匹に増えてるーー!!??



一番色が綺麗なリュウキュウアカテガニがなぜか2匹に。

え、いつのまにお婿さんもらったの??


まじまじと観察してみたら。


f:id:yamamizuh:20181223135610j:image

▲脱皮ーーーーー!!



実はカニの脱皮、年に1度あるかないか(らしい)

しかも脱皮自体は結構難しいらしく、脱いでる最中に皮がとれず死んでしまうことも。



脱皮が見たくて熊井さんから譲って貰ったのですが、

こんなに早く見られるなんて、すごく嬉しいです(^-^)



一回り大きくなっていったリュウキュウアカテガニ

よろしくお願いします★